私が思う「モータースポーツとは?」
約20年、モータースポーツを見てきて私が感じることは、モータースポーツの魅力はやっぱり人間ドラマだということ。
クルマの性能どうこうや、解析力開発力、その他いろいろな要素はありますが、結局は全部人がやっていることです。
いいクルマを手に入れるにも、
など、ドライバー本人の人格つまり人間力と、本人を取り巻く人間関係が大きく影響していると見えます。
トップドライバーは、速いクルマを手に入れるために「チームをいかに自分のファンにするか?」という人心掌握術に長けていますよね。
速く走るのは当たり前だし、クルマを壊さずフィニッシュするのも当たり前。
そこを超えて、愛される特質を持っているのが【人気トップドライバー】で、彼らを始めとする様々なカテゴリのレーシングドライバーたちが、互いを尊重し、命を懸けてバチバチのバトルをするのが【モータースポーツ】だと私は思います。レース業界の活性化は尊敬され愛されるドライバーの育成から!
求められる確かな人間性
モータースポーツは多額の費用と人員を費やしながら、命の危険と隣り合わせで0.001秒を争うものです。
だからライバルからも「一緒に走っても大丈夫」「フェアにレースできる」という信頼が得られなければ出走資格がありません。
クルマを壊さず安全にフィニッシュラインまで運ぼう、と誰もが思っていても、想定外のクラッシュは発生するものです。
ですから、そもそも自分さえよければいいという考えの、自己中心的で他のドライバーに対し敬意のない者など、同じトラックには立てないのです。
信頼に足る誠実さ
プロドライバーとして認められるまでには多額の費用が必要なことから、本人の努力はもちろん、家族親族友人知人、見守ってくださる支援者の方々、多くのスポンサーさんたちのご理解ご協力なしには活動できません。
そうした険しいいばらの道を進むのに、速いだけで自己中心的・他責思考のわがまま人間であったら、誰が応援してくれますか?
人間的にも優れ、愛される資質がなければ、レース業界で継続して重用していただくことは叶いません。
速さが同じなら、チームやスポンサーさんとうまくやってくれる方を選ぶでしょう。
私のビジョン
野球におけるイチローや大谷翔平のような、
魅力的な走りをし、人間的にも優れたレーシングドライバーがたくさん現れたら、サーキットに足を運ぶ人も増えるのではないでしょうか?
もっとテレビで中継されて、レースを好きになる人が増えるのではないでしょうか?
そうしたら、モータースポーツがもっと身近なものになり、リアル・バーチャルを問わずプロを目指す人が増え、カート場がにぎわい、またシミュレーターを買って練習する人も増え、大きな裾野を持つ持続可能なスポーツになるのではないか?と考えています。
そんなうまいこといくかい!と言われるかも知れませんが、モータースポーツはどうしたって人間が中心で魅力です。
魅力的なレーシングドライバーを増やしていく取り組みを私のミッションとし、モータースポーツライフ コ・ドライバーとして、精一杯尽くしていく所存です。
モータースポーツがとにかく大好きで、永遠に存続してほしいと願っています!